貧乏な一人暮らしで、自分の「身体の声」を聞いた体験。

憧れの京都で一人暮らし始めた頃の話です。
両親には、自分は一人でもうまくやっていけるのだという所を見せてやる!という気持ちでいたので、仕送りはしなくていいとこっちからお願いしました。
仕事も見つかりほっとしていたのですが、その仕事は時期によって忙しかったりヒマだったりして、給料がたくさん貰える時と、すごく少ない時がありました。
少ない時は、家賃を払うと1万円しか残らない程度。

赤いリンゴそんな時は食費も一日100円ほどになってしまうので、お腹は満たされないし気持ちも満たされないしで、人が変わったような状態になってしまいました。
スーパーに行くと自分の買えるものはほんのわずか。
手の届かない食材を睨みつけながら、安売りの食パンやゆでうどんなどばかり購入。

すると、一か月たたないうちに栄養不足状態になり、仕事にも行けず、寝たきり状態になってしまいました。
もう限界だ、嫌だけど親にヘルプ出すか・・と思っていたとき、親から衝撃のメールが。
「〇〇ちゃん(私)の保険が満期になったから、十数万円で少ないけど、口座に振り込んだからね~」
助かった~と思いました。
親に寝たきりになってしまったなんてやっぱり言いたくないですから。

それから、ふらつく身体でスーパーに行きました。
いつも行ってるスーパーなのに、景色の違うこと。この食材、今日はどれでも好きなだけ買えるのです。パラダイスだと思いました。
しかし私がまずかごに入れたものはいいお肉でもお魚でもなく、お惣菜でも弁当でもなく、りんごでした。

そう、いつも自分が探していたのは「お腹が満たされるもの」ですが、身体が欲していたのは「生き生きした果物」だったのです。これには驚きました。
果物なんて、ずっと食べていなかった。目にも入りませんでした。りんごを食べると、身体に水分が染み渡る感覚で、すごく元気が出ました。
それからは、果物や野菜の魅力に興味をもち、積極的に自炊し、元気に暮らしました。